豪雨の洗礼をうけたフジロック2019初キャンプ泊。
2019年のフジロックは、前夜祭から3日間、キャンプ泊で全日程参加しました。
参加者目線でどんなことがあったのか、私の感じたままに書いていきます。
実はわたし、去年は福岡に住んでいたのですが、今年はフジロックへ参加しやすくなるよう、埼玉県へお引越ししたのです。
埼玉県からは、新幹線に1時間乗っていれば、越後湯沢駅へ到着します。
移動時間が短くなる分、道中のドキドキが無くなっちゃうのかな?と思ったけど、公式バスツアーとはまた違う楽しみ方がありました。
お暇な時間にでも、読んでいただけると嬉しいです。
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前日から出発前まで、去年は2~3時間は眠れたけど、今年は一睡もできず。
さらに、フジロック開催直前になって、台風が発生するというバッドタイミング。
「あ~初めてのキャンプ大丈夫かな…去年みたいに台風でテント飛ばされないかな…」と緊張して、朝までひたすら部屋の掃除をしていました。
フジロックから帰ってきたら、そのまま死んだように眠ってしまうことが分かっていたので。というか、生きて帰ってこれるのかなとさえ思ってました。
いよいよ出発時間に。バタバタと荷物を詰めて、駅に向かう。
新幹線に乗る時は鯖寿司を買う!という謎のルーティンがあるので、駅弁屋さんを2件回って汗だくになりながら購入。この時点で滝のような汗が!
背中もびちょびちょ。ドイターのリュックも湿ってきた。もう着替えたい…。
埼玉・大宮駅から8:30発の新幹線にバタバタと乗って、フジロッカーらしき人をちらほら見かける。
まだまだシャイでこちらから話しかけることができなかったし、近づいてきたら目を合わせないようにしてしまった、、
たったの1時間で新潟・越後湯沢駅へ到着。車内で鯖寿司食べた、魚臭くてみんなごめん。
去年は福岡から新幹線と夜行バスを乗り継いで半日かけて行ったのに、今年は本当にあっさりと着いてしまった。
初めて降り立った越後湯沢駅は、素通りするにはもったいないくらいなんでもある。
お土産屋さんはもちろん、温泉、アウトドアショップ、新潟県内の日本酒が利き酒できるお店など。ずっと福岡から公式バスツアーを利用していたら、絶対に気付けなかったことだった。
で、着いたはいいけどシャトルバス乗り場が全然わからない。
看板とか張り紙が全くなくって、9時半~11時まで駅の中をフラフラしていました。
ようやく、シャトルバス乗り場が分かったところで、すごく待つらしいから早めに行っとくか~と移動するとシャトルバス乗り場、めちゃくちゃ大渋滞。というか、混乱してた。
バスに乗る場所がどこか分からないし、並ぶ場所が3か所くらいあって、全体的にどう並んでるのかも分かんない。
スタッフさんに聞いて、言われるままとりあえず並んでみるけど、合ってるのか不安でモヤモヤしながら過ごしてました。
シャトルバス乗り場に着いたのは11時。けっこう早めに着いたものだと思ってたけど、実際には全然そんなことなかった。
ここで初めて気づいたのが、越後湯沢駅、風がつめたくて気持ちいい。
この日は天気も晴れたりくもったりだったので、暑くて待つのがツライっていうことはなかったです。
ずっと立ってるのはちょっとだけきつかったけど、どんどん前に移動してちょこちょこ動くから、特に問題なかった。
結局1時間並んでバスに乗車。7号車か9号車だったと思う。
バスに乗ると、前方の液晶でフジロックの映像が流れた。OSAHOの動画。
日本語バージョンだけじゃなくて、中国語?とか外国語バージョンも流れる。
ここで、OSAHOについて歌うピュアな子供の声を聞きながら、
去年のバスツアーで通った、会場までの風景が懐かしく感じて、シャトルバス内でウルッとしてしまった。
去年、初参加で日帰りだった私は、会場内で「来年は絶対に全日程参加する!!」と心に誓ったから。
去年の私の夢を叶えることができて、本当にうれしかった。まだ始まってないけど…。
去年は到着と同時にポンチョだったのに、今年はまだ雨ふらないんだな~。あ、テント設営は晴れたなかでできる!良かった~と安心していると、窓ガラスに雨の跡が付き始めた。
「やっぱ今年も雨降るよね~」と思っていると、次第に、ゲリラ豪雨なみの雨が降ってくる。
今年も裏切らない雨。
会場に近づくと何事もなかったかのように雨はやんで、1年ぶりの苗場プリンスホテルが目の前に。「帰ってきたよ~!」と心の中で思いながら、会場方面へと歩いていきました。
前夜祭の日は、18時から会場がオープンします。
テント泊のわたしは、それまでキャンプサイトでテントを設営しなければいけません。
フジロック会場まで、テントや寝袋など、大きな荷物を事前に荷物を送っていたので、ヤマトさんの受け取り口へ行きました。
荷物を4つ送っていたうち、着替えが入っていた1つを残して、3つだけ荷物を受け取って、初めてのキャンプサイトへGO。
台車に荷物をくくることに慣れておらず、途中で10回くらい荷物がくずれてしまいました。
後ろにいた外国人の男性に助けてもらいながら、(ありがとうございました)キャンプサイトのリストバンドチェックを通過。
あっという間に、キャンプサイトに着きました。
キャンプサイトの入り口には、各エリアまでの地図が掲示されており、
会場に到着するまで、「レディースサイト」か、左上にある「Fサイト」どちらにするかでずっと迷っていました。
とりあえずレディースサイトの横を通ってみると、意外にもけっこう人が入ってる…すぐにギチギチなりそうだし、うるさいのは嫌だな~と思って、Fサイトへ行くことに決めました。
ところで、Fサイトは「行くまでが大変」という事前情報を得ていたのですが、本当に!ありえないくらいきつすぎる!!
どれくらい大変なのかというと、同じくFサイトに向かっているであろう屈強な外国人でさえ「ちょっと休憩してるヨ…ハァ、ハァ…」って言って、途中で休んでたくらい、、、
私達は台車に載せないと運べないくらいの荷物(20kgくらい)も持ってるし、普通に坂を上るのとは全然違います。下着がびちょびちょになるほど、またもや汗だくになってしまいましたね。
途中、45度くらいの傾斜の坂を上り続ける場所があって、その角度を見た私は「嘘でしょ!?」って、一人でニヤけてしまうほどでした。
なかなかハードでしたが、Fサイトらしき場所に到着すると、まだまだテントの数が少なく、前夜祭の日はスカスカ状態。とりあえず、上まで登ってよかったかな。
キャンプサイトに入ったけど、地面が凹凸していて、伸びきった芝生がフワフワしてて、重い荷物をゴロゴロ転がしながら、テントを建てる場所を探すのは体力的にツラすぎる!
なので、キャンプサイトのど真ん中に荷物を置いて(放置して)、どこがベストポジションなのか、歩きまわって探すことに。
去年のように暴風雨になってしまったら危ないと思って、
風が直に当たらない場所、地面の傾斜がなるべくないところ、、、と、地面の感触を確認しながら見てみましたが、Fサイトはほぼ傾斜!上から風が吹いてるけど、風を遮るものなんて横の林くらいしかない!
でも、Fサイトには一か所だけ、平地になっている場所があって。そこにテントをたてている人がいました。
棚田みたいに、そこだけ一段下がっていて、風も直に当たらなさそう。たぶんここがベストポジションだな、と思いました。
「サイトの入り口から近いところにとりあえずテント建てよう」という人が多いなか、この人たちは絶対分かってる人だなと思って、テントを建てる場所も決めきれなかったので、思い切って聞いてみました。
「すみませ~ん、初めてテント建てるんですけど、どの辺に建てたらいいですか?」
「え、じゃあ俺たちのところに建てれば?その辺空いてるし。」
「(マジ!!!?!?)え、いいんですか?やばい泣きそう!!」
「とりあえずタープの中に入りな」
「ええええぇぇええ!!?!」
と言っている間に、急にひどい雨が降ってきて、マジでタープの中に入らないとマズい状態に。
放置していた荷物をタープの中に入れさせてもらって、(手伝っていただきありがとうございました…)雨が止むまでしばらくお邪魔させていただきました。
さっきFサイトまで急斜面を上がってきた疲れがどっときて、台車の上に座ってゼエゼエ言ってたら、
「椅子ある?だいじょうぶ?組み立てようか?」
って、すごい優しい、どうしよう。来て早々フジロッカーのやさしさ噛みしめてる…出だしが最高…え…
と感動。でも、あの時は台車の上に座ってるだけで十分だった…
雨が止むまでは、
・初めてのキャンプでFサイトまで登ってくるのはヤバイ
・普通は下のエリア(A・B・C・レディース)サイトに行くでしょ、なんでここまできたの?
みたいな話をしてました。
すると、周りのテントから仲間の人が出て来て、私合わせて5人でそのままビールで乾杯するという謎の流れに…(全部で15人くらい?後から仲間が来るらしい)
ちょっとよくわからなくなってきたけど、とりあえずいい出会いがあったことは間違いない・・・
途中、雨が小降りになってきたところで、「今がチャンスタイムっぽいな、テント建てたほうが良いと思うよ」と言われて、みんなで一緒に私のテントを設営。
文字通り5分でテントが建ちました。フジロック前に公園で1人で建てたら1時間かかったのに。
おかげでテントが大きく濡れることもなく、心配事が1つ減りました…
その後、雨の状況を見るために、一旦みんなでタープへ避難。
自己紹介とかさせていただいて、「帰りのシャトルバス大変だから送ってあげようか?」とか言ってくれて、まだ前夜祭始まってもない段階でかなり濃い時間を過ごしていました。
その後、雨がやんできたので、持ってきた荷物をテントに入れたり、残りの荷物の1つをヤマトさんへ受け取りに行ったりして、(この時のFサイトまでの道のりはかなりラクに感じた)前夜祭が始まる18時頃までゆっくり休憩していました。
18時をちょっと過ぎて、今回キャンプサイトで出会った仲間と一緒に前夜祭に行くことに。
入場ゲートに行く途中でフジロックのカメラマンさんに出会って、ゲート前でみんなの写真を撮ってもらいました。そのままオアシスへGO!
人混みのなか、「1年ぶり~~」という言葉をたくさん聞きました。
みんな、フジロック会場で会う仲間がいるんだな~フジロック、超温かすぎ…!
前夜祭ではレッドマーキーでレッチリのステージがありました。レッドマーキーは超満員だったので、後方の林の中でビール飲みつつレッチリ堪能。
ここで、去年現地で会った先輩から連絡が来てることに気付いて、キャンプサイトの仲間と別れて、すぐに会いに行きました。
「わーーーー!お久しぶりですーー!!!!(号泣)」
と、気付いたら先輩にハグして、私は泣きまくっていました。それくらい会いたかったし、1年ぶりの再会はとっても嬉しかった!
先輩はいつもグループで来ているんですが、そのうちの一人の方が私の記事を参考にしてフジロック準備してくれた方のようで…もう、めちゃくちゃ嬉しかったです。
「日帰り参加であのクオリティの記事を書けるのはすごい」とも言っていただけて、その言葉を聞いて、「私、生きててよかった…」と思っていました。
楽しすぎてどんな話をしたのか、、もう正直覚えていないくらいなんですが、
盆踊りに参加してみんなでジャンプしたり、花火を見たり、おいしいごはん食べたり、NBA好きの外国人からZIMAのバンダナもらったり、今年もビールおごってくれる人がいたり、前夜祭最高すぎ!!!でした。
ただ、フジロックへ行きたい女性に伝えたいのは、残念ながら、前夜祭にはナンパ目的の変な人もいるってこと。
前夜祭は参加無料だから、そういう良くない大人もいるみたい。
「〇〇ちゃんと今日だけの繋がりは勿体ないから、インスタ教えて?」と言ってきたチャラいお兄さんには、「また来年会えばいいじゃないですか。」といってスルーしましょう。
かなりはしゃいでしまったし、朝から汗もたくさんかいたので、とってもお風呂に入りたかったのですが、キャンプサイトの簡易シャワーと苗場温泉には、タピオカミルクティーのお店みたいな行列が。
「お風呂は明日の朝入るか。さすがに朝は空いてるよね?」と思って、そのままキャンプサイトへ戻って、Fサイトで出会った仲間と夜を一緒に過ごしました。
その後、自分のテントに戻り、 ランタンをつけて、除菌シートで体を拭いて、メイクを落として、寝袋を出して…
いよいよフジロックキャンプ泊の始まりか…とワクワクしながら眠りについた、前夜祭の日でした。
キャンプサイトから前夜祭まで、こんなたくさんの出会いがあるとは、正直思ってなかったですね。
次回はフジロック1日目について。
▼1年ぶりのフジロックと、初めての連日参加記録!